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    MONDODARIO
    *News Letter*
    Vol.1 Maggio '97 より抜粋




    Typical Italian Story ”イタリアン・イン・ニューヨーク” part I

    NYで学生してた頃、マンハッタンのリトル・イタリーやアップ・タウンの Ristorante Italiano なんかでカンツォーネ歌手をバイトでやってたんだけど、ある夜常連の客が来て、”来週俺の所へ来て歌え。” で、その頃NYのイタリアン・ルネッサンス劇団に入ってて、”ちょうど公演の日で、残念だけどダメです。”っていうとその男、”それに出るといくら儲かる?倍払ってやる。” ”お金じゃないんです。約束したから…。” ”ウーーム、その根性、気に入ったぜ。再来週でいいから来な!”と言って、バシッ!っと大枚をテーブルに置いて出ていった。約束の日、迎えをよこすというのでダウンタウンのアパートの前で待っていると、道行く人々がなにやらざわめいている。何だって?って見ると超豪華なワイン・レッドの超ストレッチ・リムジンが通った。僕もみんなもホーってため息。するとそいつが僕の前でピタリ止まった。
    Madonna!って感じよ。こっこれって、あの、僕の為?そいつにさっそうと乗り込むと、皆スッゲーって顔。で、着いたところがまた驚き!プールや野外ステージにテニスコートがいくつもある、スーパーリッチなプライベートクラブ。会場は皆やっぱりリッチな顔したイタリアン・アメリカンの海。僕はバックステージで今さらのように聞かれた。”ところで、おまえ、出はどこだ?” ”トリノです。” ”ウーム、トリノねェ。トリノはだめだ。よし。” ステージに立つと僕はなぜか ” Dario Ponissi from MILANO!” になっていた。男は満足げにウハウハ笑っていた。
    その時、確信した。これはモノホンの Mafioso だ。そしてフランク・シナトラの気持ちがよーく分かったね。この男にスッゴク気に入られたら僕は大変リッチになって、多分大変なことになる。で、スッゴク気に入られる前に、さっさとリムジンに乗り込んでダウンタウンに帰っていった。



    DARIO'S TV CM STORY!

    テレビを見ていて気がついた人もいるかも知れないけれど、よくCMの仕事もやります。これは某食品会社のイタリアン・アイスクリームのTVCM。オーディションに行った日、なぜかとても疲れていて、それが僕を過剰にハイにしてしまった。普段以上にオチャラケてしまった僕を見て、クライアントは涙ながらに”モー決まり!決まり!”と叫んだ。その日はふわふわと宙に浮きながら家へ帰った。撮影収録当日、晴天でこれまた異常に気持ちよく、ハイになった僕はなぜか大映スタジオまで自転車で行こうと決めてしまった。かなり遠い道のりで、到着した頃にはもうぐったりしてハイどころではなかったが、クライアントの”来た、来た”って嬉しそうな顔を見ると、イタリア人のサービス精神が僕に鞭を打った。が、そこにある”モノ”を見て、一瞬僕の頭は真っ白。ディレクターは嬉しそうに言った。”ハイ、この自転車に乗ってくださいねー。”……そう、このCMは自転車に乗ったアイスクリーム売りの役だった。そういえばオーディションの時にそんな事言われたかも…。皆さん、人の話はよーーく聞こう!

    E' sempre bene ascoltare i saggi!?



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